仮縫いとは、スーツを縫製する途中段階で寸法やシワ、お客様の好みを確認する作業を言います。
そしてその作業は以下の3つの工程に集約され、お客様の意見を取り入れながら慎重に調整していきます。
1. 寸法の確認
まずは仮留め状態のスーツをお客様に着用いただき、お好みの釦位置や袖
の長さを確認させていただきます。
2. 姿勢、クセの確認
本人は気づかなくとも、人にはそれぞれ異なった姿勢やクセがあり、スーツの場合、それはシワや気にくさに繋がってしまいます。
この工程では、その姿勢やクセを仮縫い状態のスーツから読み取り、解消していきます。
3. 体型の確認
袖を外してアームホールの具合を確認したり、上衿を外してちゃんと首に沿っているかなど、各パーツをバラバラに外してお客様の体型に合った形にしていきます。
以上3つの工程を経て、スーツはほぼ出来上がった状態に仕立て上げられます。
着心地というオーダーメイドスーツの最も基本といえる要素に深く関わる工程だからこそ、私たちは仮縫いを最も重要な項目の一つとして捉え、お客様に真の完成度をお届けしています。